マネジメント・業務分担 新任事務長 引き継ぎ マネジメント
新任事務長が最初の30日で確認すること
この記事で分かること
- 最初の30日でやるべきことと、やらなくてよいこと
- 週ごとの確認項目
- 前任者がいない場合の代替手段
このような方向け
事務長・管理部門の責任者になったばかりの方。医療事務・看護師・リハビリ職など現場出身で、管理業務を体系的に学んでいない方を想定しています。
結論 — 最初の30日は「所在の確認」に使う
新任の1か月でやるべきことは、業務改善でも組織改革でもなく、「何がどこにあり、誰が知っているか」の確認です。鍵・お金・契約・職員・行政書類の所在が頭に入ると、突発事項への対応と日々の判断が一気に速くなります。改善はそれからで間に合います。
1週目 — 鍵と権限
最優先は緊急時に動けるようになることです。
- 建物・金庫・薬品庫の鍵の所在と持ち主
- 銀行口座の一覧と、振込・引き落としの権限者
- 電子カルテ・レセコン・共有フォルダの管理者権限
- 緊急連絡網(院長・ベンダー・ビル管理・警備)
- 前任者に連絡できるか、聞ける期限はいつまでか
2週目 — お金の流れ
- レセプトの締めから入金までの流れと担当者(締め日・提出日・入金日)
- 窓口現金の管理方法(締め・保管・記録の仕方)
- 毎月の支払一覧(家賃・リース・委託・給与)と引き落とし日
- 直近3か月の試算表または収支資料の保管場所
ここでは数字の良し悪しを判断しなくて構いません。「どこを見れば分かるか」が分かれば十分です。
3週目 — 職員と契約
- 職員名簿と雇用契約書の保管場所
- シフト作成と給与計算の流れ(誰が・いつ・何のツールで)
- 就業規則の有無と最終改定日
- 外部委託(社労士・税理士・清掃・医療廃棄物)の契約一覧
4週目 — 行政書類と年間予定
- 開設届・保険医療機関指定通知・施設基準届出の控えの保管場所
- 算定中の施設基準の一覧(不明なら届出控えから復元します)
- 年間の定例予定(研修・健診・契約更新月・過去の指導監査の記録)
- 気づいた課題の一覧を作り、院長とすり合わせる場を設定
前任者がいない場合
引き継ぎ資料がない職場は珍しくありません。その場合の情報源は3つあります。
- 書類の保管場所そのもの — キャビネットと共有フォルダを一度全部開きます。何があるかの目録を作るだけで価値があります。
- 現場の職員 — 「この業務は誰に聞けば分かりますか」を合言葉に。業務分担整理シートの形で聞くと記録が残ります。
- 外部の関係者 — 社労士・税理士・ベンダー・銀行の担当者は、前任者とのやりとりの経緯を知っています。着任の挨拶を兼ねて確認します。
チェックリスト版を用意しています
この記事の内容を、そのまま埋められる30日チェックリストにしています。無料で使えます。
注意事項
この記事は一般的な進め方の整理であり、法的・行政的な判断を保証するものではありません。個別の要件は所管の保健所・厚生局・自治体・専門家に確認してください。