1on1・メンバー対応 1on1 面談 メンバー対応
初めての1on1で何を聞けばよいか
この記事で分かること
- 初回1on1の目的の置き方
- 最初に伝えること・聞く質問の順番
- 面談後に残す記録の最小形
このような方向け
メンバーとの1on1をこれから始める管理職。1on1をしているが雑談で終わってしまう方にも使えます。
結論 — 初回の目的は「解決」ではなく「入口」
初めての1on1で課題を解決しようとしないでください。初回の目的は相手を知り、自分の方針を伝え、次も話せる関係の入口を作ることの3つだけです。ここで無理に核心へ踏み込むより、「この人には話してもよさそうだ」と思ってもらえた方が、2回目以降にずっと効きます。
なぜ難しいのか — 面談の「型」を誰も持っていない
医療職は患者への問診なら型を持っています。しかし職員との面談には型がなく、結果として雑談になるか、逆に評価面談のような硬い場になりがちです。加えて、相手が元同僚や年上だと「いまさら改まって何を聞くのか」という照れもあります。これは技量の問題ではなく、準備の道具がないだけです。
最初に伝えること(質問より先に)
- 目的 — 「評価の場ではなく、状況を知って私が動くための時間」だと伝えます。
- 扱い — 話した内容を誰に共有するか・しないかを先に約束します。
- 継続 — 1回で終わりではなく続けたいこと、頻度の希望も聞くことを伝えます。
この3つを言うだけで、面談の空気は大きく変わります。
聞く質問 — 4グループから1〜2個ずつ
全部聞く必要はありません。初めての1on1質問シートから抜粋します。
- 相手を知る — 「いちばん長くやってきた業務は」「任されるとうれしい仕事は」「業務量は率直にどうですか」
- チームを聞く — 「変えてほしくないことはありますか」を先に。守るものを聞いてから「気になっていること」を聞くと本音が出やすくなります。
- 締め — 「私に期待すること・してほしくないことは」「次回までに私が確認しておくことは」
相手が話し始めたら、シートから離れて聞くことを優先してください。
そのまま使える切り出しの例
「管理職になって、まだチームのことを分かっていないので、全員と15分ずつ話す時間をもらっています。評価の面談ではないです。◯◯さんの普段の業務のことと、チームで気になっていることがあれば聞かせてください。」
ポイントは、自分が「分かっていない側」だと先に言うことです。聞く側の姿勢が決まり、相手の警戒が下がります。
よくある失敗
- その場で解決を約束する — 出てきた課題に「対応します」と即答すると、できなかったときに信頼を失います。「課題一覧に載せて、優先順位を付けて対応します」が誠実な返し方です。
- 記録を残さない — 2回目の面談で同じことを聞くと、「前回の話を覚えていない人」になります。事実・希望・宿題の3行でよいので残します。
- 聞いた内容を無断で他へ話す — 最初に約束した共有範囲を守ってください。1件の漏れで、全員との面談が形式だけのものになります。
今週やること
- 面談する順番を決める(迷ったら経験年数の長い人から。協力者になってもらえます)
- 最初の1人に15分の予定を打診する
- 質問シートから聞く項目を3つだけ選んでおく
注意事項
この記事は一般的な進め方の整理です。労務・法律・人事制度・メンタルヘルスに関わる個別の判断は、所属法人の規程と専門部署・専門家(人事・労務・産業医など)への確認を優先してください。